物件の掲載文・マイソクをAIで作るとき、何に気をつける?
物件の掲載文とマイソクは、「コピーはAI、デザインはCanva、確認は人」で作ると作業時間を減らせます。AIには確定した事実だけを渡し、文字数の上限と使わない表現を条件に入れます。当社が架空の物件3件で9本を作って検証したところ、文字数超過と禁止語の混入は0件でしたが、9本中6本に「日当たりの良い」「オール電化」など事実にない情報が入りました(計9件)。事実だけを渡しても、元の情報との突き合わせは省けません。
作り方の手順
- 物件の情報を整理する:所在地、面積、築年、設備、価格など、確定した事実だけを渡す
- 掲載文の条件を伝える:掲載先ごとの文字数制限、使わない表現、アピールしたい点
- AIに下書きを作らせる:複数のパターンを出させて、近いものを選ぶ
- マイソクのコピー(見出し・キャッチ・物件の魅力の文章)を作る
- Canvaでデザインにする:コピーを入れて、レイアウトを整える
- 人が確認する:事実との一致、禁止表現、文字数、誤字
実際に作って検証した結果
架空の物件3件(賃貸1・売買2)の事実情報だけを渡し、キャッチ30字以内・本文200字以内・禁止表現リストを条件にして、各物件3パターン(計9本)を作りました。文字数と禁止語はプログラムで数え、事実は元の情報と1件ずつ突き合わせています。
| 確認した項目 | 結果 |
|---|---|
| 文字数の超過 | 0本(最長はキャッチ21字、本文118字) |
| 禁止語の混入 | 0件 |
| 事実にない情報の混入 | 9本中6本、計9件(「日当たりの良い」「エレベーター付き」「オール電化」「静かな住宅街」など。キッチンと浴室の交換だけなのに「リフォーム済み」と書いた例も) |
| 価格・面積・徒歩分数の数字の誤り | 0件 |
| 根拠のない訴求 | 9本中4本、計5件(「女性の一人暮らしにも安心」「子育て世帯に最適」など) |
| 表現の重複 | 物件をまたいだ冒頭の重複はなし。ただし本文35文のうち21文が「〜です」終わりで、「駅徒歩→間取り→設備→価格」の順も多くの文章で共通 |
数字は正確でも、設備や環境の「それらしい言葉」が足されやすい、というのがこの検証でわかったことです。件数が少ない一度きりの実行で、「事実にない情報は書かない」という指示は入れていません。他のAIや別の物件で同じ結果になるとは限りません。手順と結果の詳細は 当社note「掲載文とマイソクをAIで作る手順」 にまとめています。
AIに任せてよいこと/人が確認すること
| AIに任せてよいこと | 人(担当者)が確認すること |
|---|---|
| 事実情報をもとに、掲載先ごとの文字数に収めた文章を作る | 設備・環境・リフォームの範囲など、元の資料にない言葉が入っていないか |
| 複数のパターンを出し、訴求の切り口を変える | 「〇〇に最適」「安心」など、根拠のない訴求が入っていないか |
| マイソクの見出し・キャッチ・魅力文を作る | 価格・面積・徒歩分数などの数字が、原本と一致しているか |
| 禁止表現のリストに沿って言い換える | 広告規制に照らして、使えない用語・表示になっていないか |
広告規制の注意点
- 不動産の表示に関する公正競争規約(第18条第2項)では、「完全」「完ぺき」「絶対」「万全」や、「最高」「最高級」などの用語は、表示内容を裏付ける合理的な根拠を示す資料がない限り使えません。例示以外の、これらに類する用語も同じ扱いです。
- AIは、条件に入れていない強い表現を足すことがあります。社内の禁止表現リストを作り、毎回の条件に入れてください。
- 最終的な表示の責任は、広告を出す会社にあります。規約の解釈は、各地区の不動産公正取引協議会の資料で確認してください。
出典:公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会「特定用語の使用基準」、当社note「掲載文とマイソクをAIで作る手順」の検証(物件は架空のサンプルです)。
関連Q&A
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公開日:2026-10-27 最終更新日:2026-10-27 運営:合同会社OneSales