重要事項説明書のドラフトをAIで作るとき、人が確認すべきことは?
登記事項証明書・管理規約・物件状況確認書・取引条件メモの4点を物件フォルダに入れ、Claude Codeに「重説作って」と指示すると、重要事項説明書のWord下書きが数分で作れます(当社の実演動画の例)。AIが作るのは下書きで、内容の確認と判断は宅建士が行うことが前提です。資料同士で数字が食い違う箇所は、AIがどちらかを選ばず両方を【要確認】として並べるので、人が原本と照合します。
作り方の手順
- 案件の資料を「物件」フォルダに入れる。登記事項証明書、管理規約、物件状況確認書、取引条件のメモの4点です
- 会社情報(商号、免許番号、宅建士の氏名など)と自社のひな形を、「設定」フォルダに入れる。ここは最初に一度設定すれば、案件ごとに手を加える必要はありません
- AIに「重説作って」と指示する。AIが資料を順に読み込み、「出力」フォルダにWordの下書きを作る
- 下書きの冒頭にある要確認一覧から順に、資料の原本と照合する。各項目には、根拠にした資料名と該当箇所が併記される
- 要確認の項目を担当者が判断して確定し、宅建士が全体を確認する
実際の操作は 実演動画(YouTube) でご覧いただけます。
AIに任せてよいこと/人が確認すること
ひな形を、変えない部分(見出し・条文)、会社情報として決まっている部分、物件ごとに変わる部分の3つに分け、AIが書き換えるのは最後の1つだけ、というルールにしておきます。
| AIに任せてよいこと | 人(宅建士・担当者)が確認すること |
|---|---|
| 資料から、物件ごとに変わる項目を抜き出して転記する | 転記された内容が、資料の原本と一致しているか |
| 見出しと条文を、ひな形のまま転記する | 使うひな形が、最新の様式であるか |
| 資料同士で記載が食い違う箇所を、両方並べて【要確認】にする | どちらを採用するかの判断(AIは選びません) |
| 資料に記載がない項目を、【要確認】のまま残す | 不足している資料の取得、役所や管理会社への確認 |
| 要確認の一覧と、宅建士の確認欄を先頭に付ける | 下書き全体の最終確認と、重要事項の説明 |
資料が食い違うとき
実演動画の例では、管理規約に添付された資料では修繕積立金が月1万200円、管理会社発行の重要事項調査報告書では月1万500円でした(いずれも架空のサンプルです)。AIはどちらか一方を選んで書き換えず、「資料Aでは1万200円、資料Bでは1万500円」と両方を併記して【要確認】にします。どちらの金額を採用するかは、人が判断します。
注意点
- AIが作るのは下書きです。内容の確認と判断、重要事項の説明は、必ず宅建士が行ってください。
- 下書きには「下書き(宅建士確認前)」の表示を入れ、確認前の書類が誤ってそのまま使われないようにします。
- AIが気づけるのは、渡した資料に書いてある範囲です。資料に無いことは、AIも気づけません。役所調査や現地確認は、AIでは代替できません。
- 「この記載で法的に問題ないか」といった法令の判断を、AIに求めないでください。判断は宅建士の業務です。
- 法令や様式は改正されることがあります。ひな形は最新のものを使い、適合の確認は人が行ってください。
- 氏名・住所など個人情報を含む資料は、黒塗りしてから入れてください。あわせて、AIの学習に入力データを使わせない設定を確認してください。
- 下書きの生成にかかる時間は数分ですが、これは実演動画のサンプル案件での例です。確認作業の時間は含みません。
出典:当社YouTube動画「重説の自動作成(詳細版)」の実演内容(物件・金額は架空のサンプルです)。
関連Q&A
公開日:2026-10-13 最終更新日:2026-10-13 運営:合同会社OneSales